一言で貧血と言っても、原因は様々です。
最も多いのは鉄の喪失で、慢性的な出血(鉄の喪失)が原因の鉄欠乏性貧血ですが、そのほかに、産生障害、溶血、血液腫瘍やその他に癌などがあります。
当院では貧血の原因を鑑別し、その先にさらに検査が必要であれば、総合病院への紹介をさせていただきます。
鉄欠乏性貧血:主に月経過多や消化管出血(胃潰瘍/胃癌/大腸癌/ポリープ)など
腎性貧血:慢性腎臓病からエリスロポエチン産生低下が原因。
再生不良性貧血:骨髄(血液産生工場)の低下で、その他に白血球減少や血小板減少も認めます。
ビタミンB12欠乏:ビタミンB12が足りず、血液合成能力が低下します。
葉酸欠乏:葉酸が足りず、血液合成能力が低下します。
自己免疫性溶血性貧血:自己免疫が原因で赤血球が溶ける病気です。
多発性骨髄腫/急性白血病:白血球の悪性化に伴い、正常細胞の産生能力が低下している状態。
上記など採血検査で確認し、骨髄穿刺検査など専門的な検査が必要な際は、血液内科へのご紹介をさせていただきます。